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地盤調査方法

スウェーデン式サウンディング試験

JISA-1221で規定されています。一般住宅向けに普及している地盤調査法です。
スウェーデン式サウンディングは、ロッドの先端につけたスクリューポイント(図.)を回転させながら押し込んで、土の硬さや締り具合を調査する方法です。
スウェーデン式サウンディングの先端部分は、図に示すように最大径33.3mm、長さ20cmでスクリュー状になっています。

図.スクリューポイントの例
図.載荷装置及び回転装置の種類

ボーリング調査

ボーリング調査とは、地面に直径10cm程度の孔を掘り、地質(土質)の状態を調べることです。ボーリング調査では、ボーリングマシンを使います。また一般的な調査では、掘進1mごとに標準貫入試験を実施します。ボーリング機械は、重さ300~500kg程度で、分解できます。作業に必要な面積は最小で2m×3m、平均的には5m×5m程度必要で、高さは最低で3m、できれば6m以上必要です。

標準貫入試験とN値

JISA-1219で規定されています。ボーリング深度1m毎に実施し、地盤の硬軟を示す値であるN値を求めるために行います。300~500g程度の乱された試料が採取できます。

質量63.5kg±0.5kgのドライブハンマー(通称モンケン:鉄のかたまり)を76cm±1.0cmの高さから自由落下させて、ボーリングロットに取り付けたノッキングブロックを打撃し、ボーリングロット先端に取り付けられた標準貫入試験用サンプラーを地中に貫入させます。掘削時の乱れなどを考え15cmの予備打ちを行い、その後30cm貫入するまでドライブハンマーを自由落下させます。

N値は、この30cm貫入するのに要する打撃回数のことです。なお、N値0とはドライブハンマーの自重で標準貫入試験用サンプラーが30cm以上貫入されたことをいいます。
N値から砂質土の締まり具合、粘性土の硬さの程度が推察でき、採取した試料で土質が判明し、物理試験が実施できます。

図.ボーリング装置の全体図 図.標準貫入試験装置及び器具の名称
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