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圧密沈下

圧密とは、土の中の水が外へ排水され体積が減少する現象のことです。
粘性土を顕微鏡で見ると、土粒子(土そのものの粒)と間隙水(粒と粒の間にある水)が見えます。図に示すように土粒子は、ハチの巣構造となっています。

ハチの巣構造のイメージ

地下水面下にある地盤に荷重が加わると間隙内の水が排水され、間隙が小さくなります。いいかえれば排水された水の分だけ地盤の容積が縮小します。この現象が圧密となります。

ハチの巣構造のイメージ

圧密とは、実際の地盤では地下水位面より深い位置にある土層が増加応力を受け地下水(間隙水)を排水し、体積を減少させ、地盤が沈下する現象です。通常、粘性土と腐植土が対象で、特に腐植土は間隙が大きく、沈下量が大きい。場合によっては、盛土した高さと同じ量の沈下を生じます。また地下水のくみ上げでも圧密沈下を生じます。これは地下水位の低下により浮力を失った土が作用して沈下が生じるものです。

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